働くママに贈る「癒し」と「家族の思い出」
仕事も家庭も全力でこなす毎日。気づけば、自分のことは後回しにしてきた……そんな方にこそおすすめしたいのが、岐阜県・下呂温泉での1泊2日のご褒美旅です。たまの休日、子どもたちと一緒に楽しく、そして自分も心から癒される時間を過ごしませんか?
今回は「家族旅行=疲れる」を覆す、親子でリラックスできる温泉旅をご紹介します。
下呂温泉ってどんなところ?【基本情報】
下呂温泉は、有馬・草津と並ぶ日本三名泉の一つです。。泉質はアルカリ性単純温泉で、pH9以上という高い数値を誇ります。これはお肌の角質をやさしく取り除き、しっとりつるすべ肌へ導く“美人の湯”と呼ばれる理由のひとつです。

硫黄のにおいもなく、肌触りは化粧水みたいなお湯です
千年の歴史が紡ぐ、名湯の物語
平安時代、傷ついた一羽の白鷺が温泉のありかを知らせたという伝説が残る下呂温泉。日本三名泉の一つで、室町時代の高僧・万里集九や江戸時代の儒学者・林羅山が、有馬・草津と並ぶ「天下の三名泉」として紹介したそう。織田信長や武田信玄も訪れたとされる、由緒ある温泉地でもあります
美肌の湯としての泉質と効能
泉質はアルカリ性単純温泉(pH9.2)で無色透明。効能は、リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復などあります。美肌効果も抜群で、天然の石鹸効果で、滑らかな肌ざわりは美容や健康づくりにも優れた効果があり、「美人の湯」とも呼ばれています。
温泉街の風情と現代の魅力


温泉街の風情があるのもこの温泉街の魅力。飛騨川を中心に、歓楽的な賑わいと山里の風情が調和した温泉街です。旅館やホテルなど約70軒の宿泊施設が立ち並び、訪れる人々を迎える。温泉街には無料で楽しめる足湯スポットが点在し、散策の途中でも気軽に温泉が楽しめます。
また、名古屋や関西からのアクセスも良好で、電車や車での移動もスムーズ。温泉街はコンパクトにまとまり、観光やグルメ、散策を一度に楽しめるのも魅力です。
アクセス方法


※座席を向かい合わせて楽しくおしゃべり
- 電車でのアクセス:名古屋駅からJR特急「ひだ」に乗車し、約1時間30分で下呂駅に到着。下呂駅から温泉街までは徒歩5〜10分ほどと非常に便利です。
- 車でのアクセス:名古屋から東海環状自動車道経由で約2時間。下呂温泉周辺には旅館ごとの無料駐車場も多数あり、子ども連れには特に便利。
- 高速バス:名鉄バスセンター(名古屋)から下呂温泉直行バスも運行しており、運転に不安がある方にもおすすめです。
移動中は、お子さんが飽きないようお菓子やタブレット、お気に入りの絵本なども用意しておくと安心です。
【1日目】出発!食べ歩き&温泉街めぐりを家族で楽しむ
朝出発!下呂温泉を午前中から攻略しよう
家族旅行のスタートは、早めの出発がおすすめ。午前中に下呂温泉に到着すれば、ランチや観光もたっぷり満喫できます。
飛騨牛グルメ!ご当地スイーツを食べ歩き
お昼は、旅館の豪華な夕食に備えて“ちょこちょこ”楽しむ食べ歩きスタイルがおすすめ。
下呂温泉の中心街には、観光客に人気の食べ歩きグルメがコンパクトに集まっており、徒歩圏内でぐるりと巡れるのが嬉しいポイント。ベビーカーでも移動しやすく、小さなお子さん連れでも安心です。
【昼食】軽めに楽しむ♪下呂温泉の食べ歩きグルメ
下呂の食べ歩きで外せないのが下の2つです。
- 飛騨牛グルメ
- 地元の牛乳を使ったスイーツ
下呂に来たら絶対食べたいのが「飛騨牛」。飛騨牛とは、岐阜県内で14ヶ月以上肥育された「黒毛和種」で、厳しい基準をクリアした高級ブランド牛です。特に「肉質等級」が5等級または4等級(最高ランク)が認定基準となっていて、全国でもトップクラスの品質を誇ります。1970年代から本格的にブランド化され、今では和牛界の中でも非常に高い評価を得ています。
地元の牛乳を使ったスイーツもおすすめ。濃くていつも飲んでいる牛乳とは一味違う美味しさ。ビジュアル的にも楽しくて写真を撮ってお友達に送りたくなること間違いなし。
🥩 かなれ(小川屋の姉妹店)


まずは、食べ歩きで外せない飛騨牛グルメのご紹介です。
飛騨牛の特徴は、「きめ細かい霜降り」で、脂肪が細かく肉全体に均一に入り、見た目がとても美しいです。「とろけるような口溶け」と「甘みと旨みのバランスがいい」と言われ、飛騨地方特有の気候と飼育法により、肉本来の甘みが強く、旨みが深いんだとか。また霜降り牛にありがちな「脂っこさ」を感じさせず、あっさりと楽しめるのが大きな魅力です。
旅館・小川屋が手がけるこちらの店では、絶品の飛騨牛串焼き「極」が人気。
1本900円と少し贅沢ですが、きめ細かい霜降りと旨みたっぷりの肉汁が、口の中でじゅわっと広がります。
焼きたてをその場で頬張ると、旅気分もさらにアップ!
🍣 湯島庵


おすすめのランチスポットは下呂駅から徒歩8分の場所にある「湯島庵」。テレビなど多数のメディアに度々取り上げられている有名店です。店内にはほとんど席がないので、食べ歩きランチか、看板牛「えーごくん」のベンチに座って食べるのがおすすめ。
ちょっと贅沢にいきたいときは、こちらの飛騨牛にぎり三種盛りがおすすめ。
赤身・霜降り・豚バラの三種が並び、まるでミニ会席のよう。
子どもとシェアしても楽しめますし、1人で味わうには贅沢すぎるほどの満足感です。
🍦 ゆあみ屋


次はスイーツのご紹介です。
まずは温泉街の名物スポット「ゆあみ屋」へ。
おすすめは、温泉で温められた“ほんわかプリン”と、SNS映え抜群の温玉ソフト。
足湯に浸かりながら、ほんのり温かいとろとろプリンをスプーンですくって味わうひとときは、親子で癒やされること間違いなしです。
🍼 みるくスタンド


最後はデザート感覚で立ち寄りたいミルク専門店。
チョコレートが塗られた牛乳瓶に地元産の牛乳が注がれた“チョコミルク”は、見た目も味も大満足。
瓶の中をよくかき混ぜて飲むのがポイントです。トッピングのお菓子も単品購入OKなので、お土産にも◎
🍙 ゲロゲロバタースタンド


最後にご紹介するのは焼きおにぎり。やっぱりお米も食べたいですよね。
ユニークな名前の「ゲロゲロバタースタンド」では、地元産のバターを乗せた焼きおにぎりが人気。
カップの底には鰹節がたっぷり敷かれ、香ばしい香りが食欲をそそります。
おにぎり片手に、街並みを歩くのも楽しいひとときです。
📌 ワンポイント
このエリアは小川屋を中心にまとまっており、移動もラクラク。
途中、足湯スポットやベンチも多く、子どものペースに合わせながら無理なく楽しめます。
温泉街をぶらぶら+足湯体験
食後は温泉街をのんびりお散歩。無料の足湯が点在していて、気軽に温泉気分を楽しめます。おすすめは欧調風の建物が印象的な共同浴場「白鷺乃湯」の玄関に造られた「ビーナスの足湯」や、さるぼぼ七福神社内にあり、黄金色のまぶしい「さるぼぼ黄金足湯」。他にもいくつかスポットがあって、子どもと一緒に入れるので、ちょっとした遊び感覚で楽しめますよ。さらに、手軽に楽しめる手湯や、温泉たまご体験などもあり、五感で温泉を味わえるのが下呂ならでは楽しみです。
宿泊は少し贅沢に!家族向けおすすめ旅館
4-1. 小川屋・山形屋の紹介
今回おすすめするのは「小川屋」と「山形屋」です。
小川屋は、館内で湯めぐりができるほど豊富な温泉施設と、東海地方最大級の畳風呂の大浴場が有名です。子どもが滑りにくく安心して入れるのが嬉しいポイント。女性専用の色浴衣レンタルサービスもあって、おしゃれ心も満たされます。
山形屋は、江戸時代から続く老舗旅館。落ち着いた雰囲気と、こだわりの料理が自慢です。お部屋食対応のプランもあるので、小さな子どもがいても安心です。
温泉をゆったり楽しもう
お風呂はどちらも源泉かけ流し。開放的な空間で心と体をゆったり癒す大浴場と、飛騨川のせせらぎに耳を傾けながら四季折々の風景を楽しめる露天風呂も魅力です。泉質も素晴らしく、とろりとした湯が肌をやさしく包み込みます。美人の湯の名にふさわしく、入った後はお肌がすべすべになりますよ。
子どもが寝た後には、夫婦で交代して夜の露天風呂でゆっくり一人の時間を楽しむのもおすすめです。
旅館の夕食で飛騨の味覚を堪能


夕食は、飛騨牛のすき焼きやしゃぶしゃぶはもちろんのこと、自然豊かな飛騨地方でしか味わえない季節の川魚、地元野菜などを使った会席料理を楽しむことができます。料理長のこだわりのメニューは彩りも華やかで、特別感たっぷり。「これぞ旅館の醍醐味!」と感じる一品ばかりです。


子ども用の食事も工夫されているので、家族みんなが満足できるのも嬉しいポイントです。
【2日目】朝風呂&体験観光で締めくくり
朝風呂でリフレッシュ
温泉旅館の楽しみは朝風呂。朝の空気を感じながらの露天風呂は格別です。鳥のさえずりを聞きながら、贅沢なひとときを過ごせます。そしてお風呂上がりには、地元の牛乳やヨーグルトドリンクを飲むのもおすすめです。
合掌村で体験&日本文化に触れる
しっかりと朝食をとり、チェックアウトした後は「下呂温泉合掌村」がおすすめ。ここは、世界文化遺産にも指定された白川郷などから移築した10棟の合掌家屋集落で、「日本の原風景」を再現した合掌の里です。
村内は「合掌の里」と「歳時記の森」の2つのゾーンに分かれていて、飛騨地方の生活文化を肌で感じることができますよ。合掌造りの家屋を目の前にして、まるでタイムスリップしたかのような気分に。写真スポットとしてもおすすめです。
もし時間の余裕があれば、飛騨の伝統工芸を作ってみる体験もできます。和紙すきや陶芸体験、さるぼぼ作りなど、子どもも楽しめる体験も充実していますよ。家族の思い出作りにぴったりです。
5-3. 帰り道にお土産を
最後は温泉街に戻ってお土産タイム。お土産屋さんもたくさんあるので、街歩きをしながらお土産探しも楽しい時間です。
人気のお土産は、白鷺伝説にちなんだロングセラー「しらさぎ物語」や、カエルをモチーフにした「下呂げろまんじゅう」。他にも独自の魅力あふれるお土産がいっぱいです。
他にも飛騨牛を使用したカレーや、地元の栃の実を活かした「栃の実せんべい」を始めとしたスイーツ、温泉を自宅でも楽しめるコスメや入浴剤などの雑貨まで、バラエティ豊かなお土産が揃っています。お友達への楽しみのお裾分けに、旅の余韻をお家でも楽しむのもいいですね。
子どもたちと一緒に下呂温泉旅行を120%楽しむためのヒント
・荷物は最小限に(旅館のアメニティが充実してますよ!)
・子どもの着替えや遊び道具を持参
・温泉の温度に注意して、少しずつ慣らす
・チェックイン前後に荷物を預けて観光をスムーズに
ほんの少しの工夫で、旅の快適さが格段にアップしますよ。
7. まとめ:家族の思い出+自分の癒し、どちらも叶えた旅
下呂温泉は、家族旅行と自分の癒しが両立できる稀有な場所。
子どもたちの楽しむ笑顔と、自分自身がリラックスできたという満足感の両方が
味わえます。
「また来たいね」——そんな言葉が自然とこぼれる、かけがえのない1泊2日を、ぜひ体験してみてください。