北海道の美しい自然を満喫したいママにぴったりの旅先、それが富良野。特にラベンダーが咲き誇る夏の季節は、一面の紫のじゅうたんに癒されます。今回は子どもと一緒に楽しめる富良野を訪れる旅をご紹介します。
アクセス:新千歳空港・旭川空港からの行き方

【新千歳空港から】 車で約2時間半(高速利用)。道央自動車道を通って滝川ICで降り、そこから約1時間のドライブ。途中、砂川ハイウェイオアシスでスイーツ休憩(北菓楼の直営店も!)、滝川の道の駅たきかわで地元野菜やジェラートを楽しむのもおすすめです。
【旭川空港から】 車で約1時間強。距離が近く、子連れ旅でも移動が比較的ラクなのが嬉しいポイント。道中には美瑛の丘やパッチワークの路が広がり、ドライブ自体も楽しい時間になります。
●レンタカー利用(おすすめ)
どちらの空港内にも複数のレンタカー会社があり、到着後すぐに借りられます。荷物が多くても安心で、移動中に美瑛の丘やパッチワークの道など、途中の観光スポットにも自由に立ち寄れます。
※主な経由ルート:
旭川空港 → 国道237号 → 美瑛 → 中富良野 → ファーム富田(約1時間)
富良野ってどんなところ?

北海道のほぼ真ん中に位置する富良野。四季折々の自然に恵まれ、夏はラベンダー畑、冬はスキーリゾートとしても有名です。自然体験や地元グルメも充実していて、大人も子どもも楽しめるエリアです。
富良野でラベンダーが有名なのは?
実は富良野のラベンダー栽培の歴史は1950年代にまでさかのぼります。ファーム富田の創業者・富田忠雄さんが、北海道の気候がフランスに似ていることに着目!香料用ラベンダーの栽培を始めたのがきっかけなんだそう。
はじめは香水の原料として出荷していましたが、やがて需要が低下。そんな中、国鉄(現在のJR)のカレンダーに畑の写真が採用されて一気に全国の注目を集め、観光地としての人気高まったんです。
ファーム富田でのオススメの過ごし方

ファーム富田は「ラベンダー畑の元祖」とも言われる観光農園。広大な敷地に色とりどりの花々が咲き誇り、ラベンダーの香りに包まれる癒しの空間です。
・【お花畑を散策】 6月〜8月中旬がラベンダーの見頃で、ベストシーズンは7月。早咲きから遅咲きまで種類豊富なので、長い期間楽しめるのも魅力です。ラベンダー以外にもピンク色のコマチソウ、白いカスミソウ、などがグラデーションになったお花畑も必見です。
子どもも一緒に花畑の中を歩けば、自然と笑顔になってしまいそう!
・【ラベンダーソフトを味わう】 やさしい紫色のラベンダーソフトは、爽やかな香りと優しい甘さで暑い夏にもぴったり。
・【花人の舎やドライフラワーの舎でお土産探し】 ドライフラワーや香水、ハンドクリームなど、ラベンダーを使ったグッズが豊富に揃います。
・【カフェ森の舎でひと休み】 園内にはお花畑を一望しながら、軽食やスイーツを楽しめるカフェもあるので、子どものお腹が空いたときにも安心。
トラディショナルラベンダー畑すぐのログハウス「ポプリの舎」では、旬の北海道野菜を使ったカレーや越冬した男爵芋を使ったじゃがバターも楽しめます!
▪️ ランチにおすすめ:富良野らしさを味わう
・【唯我独尊(ゆいがどくそん)】
富良野駅近くの有名カレー店。「自家製ソーセージカレー」が定番ですが、特に人気なのが「オムカレー」。ふわとろ卵とスパイシーなカレー、ジューシーなソーセージの相性が抜群です。店内はレトロでカジュアルな雰囲気、子連れにも優しく、地元の人にも長く愛されています。
・【フラノバーガー】
少し郊外にあるログハウス風のおしゃれなハンバーガーショップ。牧場の直営で、地元の新鮮野菜と富良野産ポークを使ったジューシーなパティが絶品!バンズやソースにもこだわりが光ります。自家製ソーセージを使ったホットドッグもおすすめ。自然の中でゆっくり食事ができるのも魅力です。
・【カフェルネ】
- ファーム富田の敷地内にあるセルフサービスのレストラン。越冬して甘みを蓄えたホクホクのじゃがいもに、ラベンダーで香りと色を付けたこだわりのバターをトッピングした、上富良野産 越冬男爵いものラベンダーバターなど、ここでしか味わえないオリジナルメニューが楽しめます。移動せずにそのまま食事を済ませられるのも便利。軽食やスイーツも充実しており、子ども連れでも気軽に利用できます。
・【ふらのワインハウス】
富良野市街を見下ろせる丘の上にあるレストラン。地元野菜を使った洋食メニューが中心で、富良野産ワインも楽しめます。落ち着いた雰囲気の店内で、ちょっと贅沢なランチタイムを過ごしたい方にぴったり。
宿泊におすすめはこちら!
・【新富良野プリンスホテル】 富良野の自然の中に佇む大型リゾートホテル。敷地内にはクラフトショップが並ぶ「ニングルテラス」や、ドラマの舞台にもなった「風のガーデン」があり、散策するだけでも特別な体験に。
ファミリー向けの部屋も多く、和洋室やトリプルルームなど、子ども連れでも快適に過ごせる配慮が行き届いています。
また、温泉施設やビュッフェスタイルのレストランも併設されており、一日中ホテル内で楽しむことも可能です。
・【ホテルナトゥールヴァルト富良野】 “子連れファースト”をコンセプトにしたホテルで、ファミリーには特に人気。ウェルカムお菓子やジュースのサービス、キッズコーナー、子ども用スリッパや歯ブラシのアメニティが充実しています。小さな気遣いが旅の疲れを癒してくれます。
朝食は和洋ビュッフェ形式で、北海道産の素材をふんだんに使った手作り感ある料理が魅力。おもてなし重視の方におすすめのアットホームなホテルです。
お土産を買うならここ!
旅の終わりには、おうちで楽しめる富良野らしいお土産を探してみませんか?
香り・味・デザインにこだわった、大人の女性にも嬉しいアイテムや、子どもと一緒に選べる体験型のスポットもご紹介します。
・ファーム富田のショップで香りのお土産を

ラベンダー畑で目一杯癒されたあとは、園内のショップでドライフラワーやアロマグッズ、手作り石けんなどのお土産選びが楽しい時間に。
「香水の舎」では、ラベンダー精油や香水など、ここでしか手に入らないオリジナル商品も揃います。ナチュラルでおしゃれな見た目は、自分用にもギフト用にもぴったりです。
ちょっとしたおやつには、ラベンダー味のソフトクリームやサブレも◎。
冷蔵・冷凍配送が可能なので、旅の荷物を気にせず買い物できます。
・ フラノマルシェ|旅の味を持ち帰ろう
富良野駅から徒歩すぐの「フラノマルシェ」は、地元食材を使ったスイーツや加工品が充実した観光スポット。
チーズやワイン、ジャムなどの富良野ならではの味をはじめ、子どもに嬉しいふらの牛乳プリンや地元焼き菓子も多数そろっています。
屋根付きの通路で移動できるので雨の日でも安心。授乳室・休憩ベンチも完備されていて、子連れでも快適にお買い物できます。
・富良野チーズ工房でミルクの恵みを味わう
こちらでは、地元産の新鮮なミルクを使ったチーズやバター、アイスクリームが手に入ります。ピザ工房も併設されていて、ランチや休憩にもおすすめ。お土産には「ふらのチーズ」や手作りバターが人気です。
小学生くらいのお子さんなら、チーズ作り体験(要予約)もできて、食育にも◎。
家に帰ってから「これ自分で作ったよ!」と話せるのも、素敵な思い出になります。
・ 美瑛選果|パッケージも上品な人気商品

※ お店の前のテラスで買ったものをいただくのも気持ちいい
美瑛町にあるJAびえい直営の「美瑛選果」は、センスの良いギフトがそろう大人向けのお土産スポット。ジャムや焼き菓子など、見た目も美しい商品が多く、贈り物としても喜ばれます。
おしゃれなカフェも併設されているので、ちょっと一息入れながら選べるのも嬉しいですね。
・ニングルテラスで「物語のような」クラフト選び
新富良野プリンスホテルの敷地内にある「ニングルテラス」は、森の中に建てられた小さなクラフトショップが並ぶエリア。
木の香りのする雑貨や、職人さん手作りのガラスアクセサリー、革小物など、一点もののギフトが探せます。
夜のライトアップは幻想的で、まるで童話の世界に迷い込んだような雰囲気。
小さなお子さんも、ちょっとした宝探し気分で楽しめますよ。
北海道の自然や季節の彩りを感じられるお土産は、旅の余韻をそっと思い出させてくれます。 香り、味、手触り──家に帰ってからも、心がほぐれるような「富良野のひととき」が、きっとまた笑顔をくれるはずです。
■ 予算の目安(北海道までの交通費を除く)
大人1名+小学生2名の1泊2日を想定したおおよその費用です。
- 【入場料】ファーム富田:無料(園内自由散策)
- 【ランチ】3人で約3,000〜4,500円(カレーや洋食をシェア)
- 【お土産】ラベンダーグッズやメロン、チーズなど:約3,000〜6,000円
- 【宿泊費】
・ホテルナトゥールヴァルト富良野:約20,000〜25,000円(朝食付き・3名1室)
・新富良野プリンスホテル:約22,000〜30,000円(季節・プランにより変動)
全体では、交通費を除いて 1泊2日でおおよそ3万円〜4万円台 を見込んでおくと安心です。
まとめ

富良野・美瑛は、子どもと一緒に自然を満喫できる癒しの旅先。ファーム富田のラベンダー畑はもちろん、地元グルメや可愛いお土産、快適な宿泊先も揃っていて、親子で楽しめるエリアです。
夏の北海道、ラベンダーの香りに包まれる一日を過ごしてみませんか?