ふるさと納税の還元率は関係ない?本当に満足する返礼品の選び方3選

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ぴく

還元率が高い返礼品がいいとばかりは言えないんですよ

ふるさと納税で返礼品を選ぶときに「還元率」は人気のある指標です。

しかし、還元率○%という言葉に引かれて還元率が高い返礼品を選んでも、還元率が高い=満足度が高いとは言い切れません。

この記事では、還元率はあまり役に立たないわけと、おすすめの選び方3選をお伝えします。

還元率で選ぶときのデメリットも踏まえたうえで本当に満足できる返礼品をもらいましょう。

目次

ふるさと納税の還元率の基礎知識

ふるさと納税は、地域に寄付するだけでなく、返礼品を受け取る魅力があります。その中でも「返礼品の還元率」という概念が重要視されています。

還元率は、寄付金額に対してどれだけ価値のある返礼品がもらえるかを示す指標です。高い還元率の返礼品を選ぶことで、よりお得にふるさと納税を楽しむことができます。

しかし、還元率だけにとらわれず、地域の応援や目的に合った選択を心掛けることが大切です。

還元率の計算方法

還元率とはふるさと納税情報サイトでよく使われる言葉です。

還元率の計算方法は、受け取る返礼品の市場価格を寄付金額で割ることで求められます。

受け取る返礼品の市場価格÷寄付金額=還元率

例えば、1万円の寄付に対して3,000円相当の返礼品を受け取る場合、還元率は30%となります。この計算は、寄付者がどれだけお得に寄付をしているかを把握するのに役立ちます。

還元率の上限

ふるさと納税では、還元率に上限が設けられることが一般的です。総務省の指針により、還元率の上限は30%とされています。この制限は寄付者が過剰な利益を得ることを防ぎ、制度の公平性と透明性を確保するための措置です。

還元率は30%と決められていて、自治体のサイトでは「還元率が高い」という言葉は出ていません。

ところがふるさと納税の情報サイトでは「還元率40%」「還元率50%」という表示が目につきます。

本来は還元率は一律30%に上限が決められていますが、自治体が取得した価格と市場価格にずれがあると還元率が30%を上回ります。

寄付者にとって還元率が30%より大きくなるのは自治体が返礼品を入手した価格に関係しています。自治体が市場価格より安く返礼品を入手できれば、寄付者にとっては市場価格の30%以上の価値になります。

また、市場価格は季節や需要によって変動する可能性があるため、常に同じ還元率ではないことも理解しておくべきです。

還元率につられず説明をよく読んで納得できる場合にだけ購入しましょう。還元率は返礼品選定の際のガイドラインですが、過度な競争を避け、ふるさと納税の本来の目的である地域貢献に焦点を当てることが重要です。

還元率が注目される理由

還元率が注目される理由は、寄付者にとっての経済的なメリットが大きいためです。多くの人々にとって、どれだけお得に寄付ができるかはふるさと納税を利用する上での大きな動機となります。特に、多くの自治体が魅力的な返礼品を提供し、競争が激化する中で、還元率の高さは寄付先選びの重要な要素となります。しかし、還元率だけでなく、地域の特色や応援したい分野を考慮することも重要です。

ふるさと納税の還元率が関係ないと言われる理由3選

ふるさと納税において還元率が関係ないと言われる理由も存在します。多くの寄付者は、単にお得感を求める以上に、地域貢献やこれからの体験に重きを置くことがあります。この視点から、還元率だけにとらわれずに寄付をすることの意義について考えてみましょう。

地域貢献としての意義がある

ふるさと納税は、地域貢献という側面でも大きな意義があります。寄付者は還元率に関係なく、地域の教育、福祉、環境保護など多岐にわたるプロジェクトを支援することで、地方を活性化させる一助となります。

特に、自分が育った故郷や思い出のある土地を支援することは、個人的な満足感を生み出すだけでなく、地域発展に寄与することができる貴重な機会です。

ぴく

還元率にとらわれず、真心で地域を支援することが重要です。

返礼品の品質が高い

還元率の高さ以上に、返礼品の品質の高さを重視する寄付者も少なくありません。地域ごとの特産品や工芸品には、高品質で独自性があるものがたくさんあります。これらはお金には代えがたい魅力を持っており、ふるさと納税を通じてしか手に入らない特別な価値があります。具体的な価値が還元率以上に喜びをもたらすことが多いため、品質に魅力を感じて寄付を決めるケースも増えてきています。

還元率が高い返礼品がお得なのかは検証してみる必要がある

還元率が高い返礼品を見てみると、次のような特徴があるものがあります。

  • 訳あり品
  • 大容量

高還元率の返礼品には訳がある

「訳あり品」とは肉なら脂身が多いとか切り落としだとかというものです。果物ならキズありとか市場に流通している物より小ぶりだなどがあります。

どんな理由で安くなっているのかを確認して、納得できる場合は寄付しましょう。悪い評価をつけた人の口コミを見て理由を参考にするのもおすすめです。

大容量にして還元率を上げる

「大容量」の返礼品の還元率が高いのは、一度にまとめて配送した方が自治体にとって配送料の節約になるからです。大容量の返礼品が冷凍庫に入りきらなかったり、部屋がごちゃごちゃしたりというデメリットがないか、ご自分の消費ペースをよく考えて納得できる場合は寄付しましょう。

寄付すること自体が楽しい

角島大橋

画像出典:山口県観光サイト

ふるさと納税は、単に返礼品を受け取るだけでなく、寄付行為自体を楽しむことができる制度でもあります。寄付するプロセスで、地域の特色や歴史を学び、新たな発見をすることも魅力の一つです。一年に一度自分の寄付先を選ぶ楽しみは、日常生活に新たな彩りを加えてくれます。

寄付先を固定して毎年寄付するのもおすすめです。寄付を繰り返すことで寄付先の地域に対して愛着がわきます。旅行して感動した地域を選んで寄付するとさらに愛着を深めることができます。

ぴく

私は角島大橋の周りの海の青さに感動して山口県に3回寄附しました

還元率に注目して寄付する自治体を渡り歩くと、地域貢献という満足感が減ってしまうかもしれません。

還元率は日々変動してあてにならないから

還元率は実は日々変化しています。

農産物や魚介類なら

  • 豊作か不作か
  • 豊漁か不漁か

によって市場価格は大きく上下します。旬の時期になると一般的に市場価格は下がります。

ぴく

コメ不足になって市場価格が上がり、ふるさと納税のコメの返礼品の還元率が急上昇して売り切れたのは記憶に新しいですね

家電品は新発売された時が一番価格が高く、半年もすると落ち着きます。次の新商品が発売されると、型落ちとなり、大幅に値引きされます。

いつの市場価格を基に計算しているかによって返礼率は大きく変動します。

還元率は関係なくふるさと納税を選ぶ方法

ふるさと納税を選ぶ際、還元率に囚われずに選ぶ方法もあります。例えば、寄付を通じて特定の地域の支援をしたいという場合や、地域特有の返礼品を楽しみたいという契約から選ぶ人も少なくありません。

また、地域おこしや地方創生に直接関与したい方は、還元率よりもその地域の事業内容や取り組みに注目することが大切です。このように還元率以外の視点から選ぶことで、新たなふるさと納税の魅力に気づくことができるでしょう。

寄付額から選ぶ方法

多くのふるさと納税サイトで寄付額から返礼品を絞り込むことができます。

寄付額から選ぶ方法は、ふるさと納税を行う際の最も基本的なアプローチです。予算を決めることで、自分が関心のある返礼品を探すことができます。

自分がどの程度の税額控除を受けられるかを理解しておくことも重要です。

寄付額を設定することで、自身の家庭にとって最適な選択ができ、無理のない形で地域貢献を果たせます。特に、初めてふるさと納税をする方にとって、寄付額を基準に選ぶことはわかりやすい方法です。

自治体から選ぶ方法

ふるさと納税を行う際、特定の自治体から選ぶ方法は、その地域に個人的なゆかりがある場合や、自治体の事業に賛同している場合に特に有効です。旅行で行ったことのある自治体を選んで寄付すると、そこが心の故郷になるかもしれません。

地域特産品や地元の素材を活かした商品が返礼品となることが多く、地域の活動や取り組みに貢献できます。

地域を選択することで、地元との結びつきを強めたり、地方の活性化に役立てたりすることが可能です。自治体独自の企画や取り組みに目を向けることで、納税者としての役割を果たせます。

普段自分が出費しているアイテムで返礼品を選ぶ方法

日常使いの返礼品を選ぶ方法も、多くの納税者に支持されています。キッチン用品や日用品、消耗品など、日々の生活で頻繁に使うアイテムを返礼品として選ぶことで、実用的なメリットを享受できます。

また、自分のライフスタイルに合った商品を選ぶことで、寄付を通じた満足感も得られます。より自分の生活に密接な形でふるさと納税を活用できるため、日常使いのアイテムは人気の選択肢です。

ただ、消耗品のばあい大量に返礼品が届くと収納を圧迫するので、普段旅行によく出かけている人なら、もらっても場所を取らない旅行券や宿泊券を選ぶのも1案です。

還元率が高いふるさと納税の返礼品4つと注意点

ふるさと納税には、還元率が高い返礼品があります。これにより、寄付者はより高価値の返礼品を受け取ることができ、実質的な負担が軽減されます。特に人気が高いのが、量で優れた返礼品であり、多くの人々がその恩恵を享受しています。

還元率が高いとされるカテゴリーには、次の4つがあります。

  • 肉類
  • 魚介類
  • 日用品
  • 家電

それぞれのカテゴリーでどのような返礼品があるのかと注意点を見てみましょう。

肉類

ふるさと納税の中で肉類は非常に人気があり、特に還元率が高いとされるカテゴリーです。和牛や牛肉、豚肉、鶏肉など、さまざまな種類が用意されており、地域によってはブランド肉が提供されることもあります。

肉を大量にもらえるため、ふるさと納税を上手に活用する方法としておすすめです。また、冷凍で持ち運びしやすいパッケージも多く、保存もしやすいのが特徴です。

注意点は2つ。

  • 訳あり品
  • 大容量

訳あり品も還元率の高い返礼品によく見られます。脂身が多い、切り落とし肉が入っているなど、還元率が高い場合は返礼品の説明をよく読み、なぜお得になっているのかの理由を確認しましょう。


肉類は一般的に冷凍品で届きます。大容量の返礼品が届くと冷凍庫を圧迫します。また、お子様が独立して食品の消費量が減っているご家庭は、返礼品の肉がなかなか消費しきれず、冷凍していても品質が落ちてしまったり、消費期限を過ぎてしまったりすることがあります。この点に注意して返礼品を選びます。

ぴく

家庭用冷蔵庫の冷凍室は、長期間の鮮度保持が意外に難しいです。

魚介類

魚介類の返礼品も、還元率が高い品物の一つです。日本各地の新鮮な海産物、例えばカニ、エビ、ホタテ、イクラといった高級食材が提供され、多くの人が満足しています。

これらの返礼品は一般的に市場で購入すると高価になることが多いため、ふるさと納税を通じて手に入れると非常にお得です。また、魚介類は地域の特色を色濃く反映しており、地元の風味を自宅で楽しむことができます。

注意点としては、肉類と同じく魚介類の返礼品も冷凍品で届くことが多いので、冷凍庫に返礼品が入る余裕があることが大事です。

お正月に備えて高級食材を頼む方も増えます。カニの姿の返礼品をもらうと、コンパクトに冷凍庫に収納することが難しいです。年末など買い置きで冷蔵庫が埋まりがちな時期は、冷凍庫に入れるのに苦労するので気をつけてください。

果物

果物の返礼品は、地元の特産を味わえることで人気があります。例えば、みかん、りんご、ぶどう、桃などがあり、産地直送の新鮮な味を楽しむことができます。

還元率が高いため、他の方法で同様の量を得るよりも非常に経済的です。特に収穫時期には、季節の果物をたくさん受け取れるため、家族みんなで楽しむことができるでしょう。旬の味を、ぜひ存分に味わってください。

果物をもらうときの注意点は、美味しく食べられる期間が短いことです。例えばモモを大量にもらった場合、全部のモモが同日に「食べ頃」になります。1人では消費しきれないことも出てきます。もらう果物の特性と量に気をつけましょう。

日用品

日用品の中には、シャンプーや洗剤、トイレットペーパーなど、普段使いに重宝する返礼品が多くあります。これらは生活必需品であるため、還元率が高い商品を選ぶと、経済的な負担を軽減することができます。

地元産の素材を使ったオーガニック商品や、エコ関連の日用品も人気です。日用品を選ぶことで、実用性を重視したふるさと納税が可能になります。

注意点としては日用品はかさばることです。比較的安価なため、大容量で届くこともあり思った以上に収納スペースを圧迫します。

はみ出た日用品が廊下やリビングに出ていたら、来客があったとき残念な気持ちになります。スッキリした生活を目指す方は収納スペースと相談の上返礼品を選びましょう。

ぴく

返礼率が低くても必要な時に必要なだけもらう方が部屋が片付きます

家電

返礼品の中でも家電は、高価な製品のお得な入手手段として知られています。空気清浄機や掃除機、キッチン家電など、日々の生活を快適にするアイテムが多数用意されています。

還元率の高い家電を選ぶことで、大幅なコスト削減が可能です。人気の新品家電が充実していることから、多くの家庭でふるさと納税を通じて家電製品を選ぶ傾向が強いです。

注意点としては、色や機種の選択肢が少ないことです。台所は白で統一したい、黒で統一したいなど好みがあるときに色が選べないと残念な気持ちになります。

価格についても口コミをよく読み、家電量販店の値段と比べて納得できたら申し込むとよいでしょう。

ふるさと納税で損しないためのポイント

ふるさと納税は、自治体への寄付と引き換えに税金の控除を受けられる制度です。しかし、適切に手続きを行わないと、思わぬ損をすることがあります。

まずは、自己負担額が2,000円という点を理解し、その範囲で寄付を計画的に行うことが重要です。また、控除を受けるためには、確定申告の有無にかかわらず必要な手続きを確認しましょう。

上手に活用することで、地域貢献と共に特産品も楽しむことができます。

ワンストップ特例制度の利用方法

ワンストップ特例制度は、確定申告をしない給与所得者のための制度で、5自治体以内の寄付なら確定申告不要で税控除を受けられます。利用するには、寄付をする度に寄付先自治体に特例申請書を提出する必要があります。この申請書は寄付時に自治体から送付されるか、自分でダウンロード可能です。申請必要書類には個人番号(マイナンバー)カードのコピーも含まれるため、事前に書類を揃えておくとスムーズに手続きが進みます。

確定申告の手順

ふるさと納税による控除を受けるために確定申告が必要な場合、まず寄付金受領証明書を用意します。これを元に申告書の寄附金控除欄に寄付金額を記入します。次に、必要書類を揃えて税務署に提出しますが、現在はオンライン提出(e-Tax)も利用可能です。特に医療費控除など他の控除も併せて申告する場合、一度に手続きを済ませると効率的です。正しく申告すれば、確定申告後に払い過ぎた税金が還付されます。

控除限度額の確認方法

ふるさと納税の控除限度額は、年収や家族構成によって変動します。具体的な限度額を確認するには、納税シミュレーションを活用するのが便利です。インターネット上で無料で利用できるシミュレーションサイトでは、年収や扶養家族数を入力することで、簡単におおよその限度額を知ることができます。なお、控除限度額を超えた金額は全額自己負担になるため、事前に計画を立てて寄付することが大切です。

まとめ:ふるさと納税は還元率にこだわらず選ぼう

ふるさと納税を選ぶときに「還元率」を見て選ぶ方がたくさんみえます。還元率はお得な返礼品を選ぶ上で大切な指標ですが、数字の大きさだけ見てお得度を測ると思わぬ失敗をしてしまうことがあります。

  • なぜ還元率が高いのか
  • 自分の生活に合っているのか

この2つの視点で返礼品を見直してみましょう。

多くの返礼品の還元率は30%前後です。わずかな得を取るために返礼率調べに貴重な時間を使うのも効率が悪いとも言えます。

ふるさと納税の還元率にはこだわらず、ほんとうに自分にとって満足度の高いものを選べばふるさと納税は大成功です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

1回でも多く旅行に行きたい!2015年からふるさと納税開始。ふるさと納税で旅行費用を軽減するテクニックを発信中! ファイナンシャルプランナー資格保有。電車旅多め。ふるさと納税の返礼品でリッチな旅を楽しみましょう。

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