仕事や家事、子育てに追われる日々。気づけば、自分のことはいつも後回し。
そんながんばり屋の大人世代にこそ、心をふっとゆるめる時間が必要です。
今回ご紹介するのは、家族みんなで楽しめる「伊勢志摩」への1泊2日旅。
自然のなかで深呼吸し、美味しいものをいただいて、心と体をリセットできるような
プランです。
上質なひとときを、無理なく、気負わずに。
ちょっと特別な週末を過ごしてみませんか?
やっぱり行きたい! 心がスーッと軽くなる「お伊勢参り」。なぜ今でも人気?

「一生に一度はお伊勢参り」──この言葉が今も多くの人の心に響くのはなぜなんでしょう。伊勢神宮の荘厳さに心が引き締まり、同時にふっと力が抜けて心が洗われるような感覚。それは、大人の女性にこそ必要な“再生”の時間なのかもしれません。
■「お伊勢参り」が今も人々を惹きつけるわけって?
1300年の歴史を持つ“日本人の心のふるさと”
伊勢神宮は天照大御神を祀る、日本の神社の中でも格別の存在。かつて庶民の夢だった「お伊勢参り」は、現代でも「一度は訪れたい神聖な場所」として多くの人を惹きつけています。
自然と一体になれる“神聖な森”で、心が整う
鳥居をくぐると空気が変わる、と感じる人もいるほど、豊かな緑に囲まれ、五十鈴川のせせらぎに心がほどけます。森の静寂の中、足を進めていくことで、自分自身と静かに向き合える時間を過ごすことができます。
1日目:伊勢神宮・内宮へ。心もお腹も満たされる“癒しの時間”
旅の始まりは内宮の参拝から。五十鈴川の清らかな流れと森の静けさに包まれて、
ゆったりと歩いてみましょう。
●午前:伊勢神宮・内宮を参拝(所要時間:約1.5〜2時間)
五十鈴川を渡り、樹齢を重ねた豊かな森の中をゆっくりと歩いて行き、本殿を参拝します。その後、五十鈴川の美しい流れを楽しみながら川沿いの散歩もおすすめです。
●昼食は「おかげ横丁」でご当地グルメを満喫!

ふわふわの極太麺と、たまり醤油ベースの濃厚だけどまろやかなタレが特徴の伊勢うどんは、やさしい味わいで、親子でシェアしても◎。
新鮮なカツオを甘辛ダレに漬けて酢飯にのせた、伊勢ならではの郷土料理、てこね寿司は、薬味の風味でさっぱりと食べられます。
食後には、もちろん甘味もお忘れなく!
赤福本店

誰もが知る、創業300年以上の老舗「赤福」の本店。ここでしか味わえない”できたて赤福”は格別。やわらかなお餅とほどよい甘さのこし餡は、老若男女問わずずっと愛され続けています。お抹茶とセットでいただくこともでき、ゆったりとした時間を過ごせますよ。
だんご屋
伊勢で親しまれている「黒蜜団子」をはじめ、幅広く受け入れられている「みたらし団子」などが楽しめます。手焼きして香ばしさを加えた団子とオリジナルのタレの相性は抜群です!
豆腐庵山中の「おとうふソフト」&豆乳ドーナツ
豆腐のスイーツが人気の甘味処です。五十鈴川の水と天然にがりを使い、シンプルな素材で作られる豆腐や、おからを使ったヘルシーなスイーツが評判です。子どもには、うの花ドーナツや豆腐ソフトなど、優しい味のスイーツが豊富で、お子様サイズ(小さいソフト170円など)もあり、食べ歩きにも安心です。
そして「おかげ座」では、
子どもと一緒に楽しめる懐かしい遊び、「射的」や「スマートボール」、
伊勢型紙の型染めや招き猫の絵付けなど、昔の町並みや遊びを体験できます。
宿での贅沢ディナーと大人の癒し時間:海を味わう夜

宿は、英虞湾を望む伊勢志摩の上質な旅館やホテルへ。
1日の締めくくりには、海と空が溶け合う絶景を眺めながら、伊勢志摩の豊かな海の幸を堪能しましょう。
●英虞湾に泊まる魅力って?
刻々と表情を変える英虞湾の景色は、まさに天然のアート。朝日や夕陽が水面にきらめく様子は、親子で見る思い出のワンシーンになりそうです。また、静かで穏やかな湾の雰囲気は、旅の疲れをそっと癒してくれます。
もちろん夕食には、伊勢海老、鮑(あわび)、鯛など海の幸をふんだんに使った懐石料理を堪能できるのも大きな魅力です。
宿泊のおすすめ

※ 伊勢志摩に来たらアワビも楽しもう
志摩観光ホテル ザ ベイスイート
英虞湾を望むラグジュアリー空間で、上質なおもてなしと美食が楽しめます。
格式ある老舗ホテルでありながら、親子でも安心して過ごせるのが魅力。全室スイート仕様で、広々とした空間は家族でもゆったりくつろげます。
バルコニーから英虞湾を望める贅沢な眺望は、まさに“非日常”のご褒美。夕食には地元の食材を使ったフレンチが提供され、大人は本格的な味を、子どもはアレンジメニューで楽しめるよう配慮されています。
また、ラウンジでのフリードリンクサービスや、ホテル周辺の自然散策など、親子で過ごせる落ち着いた時間も充実。記念日や、ちょっと特別なご褒美旅にもぴったりの一軒です。
都リゾート 志摩 ベイサイドテラス
白亜の外観と地中海リゾートを思わせるロケーション。異国情緒あふれる美しい建物と英虞湾を見渡す絶景が、非日常のひとときを演出してくれます。スタンダードでも40㎡以上の広さがあり、親子でもゆったりと過ごせます。テラス付きの客室では、海を眺めながらの朝のひとときも特別な思い出に。
また、屋内の温水プールは年間を通して利用OK。大浴場から望む海の景色も格別で、大人は癒しのひとときを楽しめます。夕食は、本格フレンチと和会席の2つから選べ、子ども向けの食事も用意されています。地元食材をふんだんに使った料理は、旅のハイライトになること間違いなし!敷地内にはフォトスポットもたくさんあって、旅の思い出を写真に残してみては?
2日目:鳥羽で親子の笑顔が広がるアクティブ体験を
旅の2日目は、子どもと一緒に遊び・学べる体験型スポットへ。大人も思わず新しい発見や心が動くような体験が待っています!
鳥羽水族館

※ かわいいカピバラもお出迎え
ジュゴンやラッコなど、国内外でも珍しい生き物に出会える見応えたっぷりの水族館。テーマごとに分かれた展示で、季節を問わず楽しむことができます。
ミキモト真珠島
世界で初めて真珠の養殖に成功した場所にある、真珠の博物館です。
ぜひ観てほしいのは、真珠とも縁が深い、海女さんの実演ショー。
目の前で海に潜って漁をする様子をみられるので、迫力満点です。
鳥羽と真珠の歴史について、子どもから大人まで楽しみながら学べるスポットです。
昼食には鳥羽港周辺で“地魚ランチ”を堪能したい!
・海の駅 黒潮 パールロード店
海鮮丼や焼き貝定食が人気。座敷席やキッズメニューもあり家族連れにおすすめです。
店内に入ると、まず目に入るのは大きな水槽。元気に泳ぐ魚たちに、子どもも興味津々。「てんこ盛り海鮮丼」はお刺身がふんだんにのっていて、どれも新鮮そのもの。 魚が苦手な子には、唐揚げやフライ系の定食もあるので安心です。そして嬉しかったのが「漁師汁」の無料サービス。おかわり自由で、体も心もほっこり温まりました。
・鳥羽さかなセンター 大漁水産
お店に入ると、ずらりと並ぶ海の幸!伊勢エビ、サザエ、大アサリ… まるで市場を歩いているような感覚に、大人も子どももワクワク。 選んだ魚介は、隣の食堂でそのまま焼いてくれるスタイル。 香ばしい匂いに、思わずごはんが進みます。焼き魚だけでなく、唐揚げやカキフライもあって、子どもも安心。 注文してから焼いてもらうスタイルですが、座席も多く、混雑を避けて訪れれば快適に過ごせますよ。
アクセス・予算・持ち物のポイントまとめ

※ 電車好きのお子様には特急「しまかぜ」の展望車両がおすすめ
家族での旅を安心して楽しむために、
アクセスや予算、準備しておくと良いものを事前にチェックしておきましょう。
アクセス
・電車:近鉄特急で名古屋→伊勢市(約1時間30分)
・車:名古屋から伊勢神宮まで約2時間(伊勢道利用)
モデル予算(大人2+子ども2)
・宿泊費:約7〜10万円(2食付き)
・食費:約1.5〜2万円(昼・夕・おやつ)
・交通費:
- 車:ガソリン・高速代で約1〜1.5万円
- 電車:往復で約2.5万円程度
●持ち物リスト
・歩きやすい靴
・折りたたみ傘
・飲み物
・温度調整できる上着(海沿いや境内は少しひんやりします)
・お賽銭用の小銭(500円玉は避け、10円・100円などがおすすめ)
【最後に】家族で伊勢志摩を楽しもう

※ 伊勢志摩サミットでG7が記念撮影した横山展望台にもぜひ行ってください。
忙しい日常を少しだけ離れて、家族と一緒に心をゆるめる旅へ。
伊勢志摩の自然と歴史、そして親子で過ごす癒しの時間が、帰ってからの毎日を優しく変えてくれるはずです。
「旅先では少し贅沢してもいいよね」
──そんな気持ちで、自分をねぎらうひとときを、ぜひ家族とともに過ごしてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。